ペースメーカの基本周期(A-A,V-Vカウンター)

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基本周期

ペースメーカの基本周期を理解する為に、下限レートとペーシングインターバルをしっかり覚えましょう。例えば50ppm=1200ms,60ppm=1000msとなります。60000という数値を覚えて割ればppmもmsも簡単に算出できます。
60ppmを例に算出すると60000/60ppm=1000ms

ペーシングインターバルはペースメーカを知るうえで特に基本的な事です。
ペーシングインターバルについて説明します。ペーシングごと、またはペーシングインターバル内に自己心拍をセンシングした場合にリセットされ、再びインターバルのカウントが進むことを言います。
そのカウンターはDDDにおいてA-AカウンターとV-Vカウンターに分類されます。


カウンター

dual-chamberにおけるペーシングインターバルの設定には上記で示したように2種類存在します。
心房を基準にするA-Aカウンターと心室を基準とするV-Vカウンターがあります。

A-Aカウンター

A-Aカウンターは心房電位から次の心房ペーシングまでをインターバルとして作動します。
その為、自己のQRS波が出現してもA-A間隔は変動しません。


※以下にDDD 60/120 AVD:200ms時の作動を表示します

               DDD 60/120 AVD:200ms 自脈なし A-Aカウンター

                 DDD 60/120  AVD:200ms  自脈あり A-Aカウンター

V-Vカウンター

V-VカウンターはV-V間隔を一定に保つように心室ペーシングを行う為、V-VインターバルからAV delayを差し引いたインターバルで心房ペーシングを行います。
その為、V-VカウンターはV-A間隔が一定となるように心房ペーシングがおこなわれます。

V-Vカウンター使用時は、設定されたAVDより前にQRS波が出現すると、結果的にV-Vインターバルは短くなり基本レートより上昇する特徴があります。

※以下にDDD 60/120 AVD:200ms時の作動を表示します

                    DDD 60/120 AVD:200ms 自脈なし V-Vカウンター


                    DDD 60/120 AVD:200ms 自脈あり V-Vカウンター

まとめ

5社各メーカーにおいて、どちらのカウンターを採用しているかをしっかり確認してください

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