モードスイッチとは
モードスイッチ(AMS)はペースメーカがDDDもしくはVDD設定のときに働きます。AAIやVVIといった設定では働きません。
早い心房レートに対して上限レートでの不適切な心室トラッキングペーシングを避けるために携わった機能でありモードをDDIへ自動で変更し高いレートでの心室ペーシングを予防する機能です。

検出レート
AMSはまず心房頻拍検出レートを設定します。その設定レート以上で心房リードにて検出が行われた場合モードをDDIへ自動変更します。
AMS後は常にDDIとして作動するわけだはございません。発作性心房細動などのように一時的に心房レートが早くなるが正常に戻ることがあります。そのため常に心房頻拍選出レートを確認し、設定以下の心房レートに達した場合、再度DDDやVDD設定に自動で切り替わります。
Medtronic社
- AT/AFエビデンスカウントが3拍以上となった場合
※心室イベント間隔内に2個以上の心房センシングイベントが発生 - 心房レート中央値が心房検出レート以上になった場合
Abbott社
心房移動平均インターバル(FARI)が心房検出インターバル以下となった場合に作動
例:心房検出インターバル設定が333ms
FARIが徐々に上昇 600ms➡400ms➡320ms(DDIへ)
BIOTRONIK社
最新の心房8拍中5拍のインターバルが心房頻拍検出インターバルより短い場合に作動
Boston Scientific社
心房頻拍検出レート以上の心房レートになるとカウントが1つ増加。下回ると1つ減少しカウント数が8となった場合に作動
Sorin社
- 連続する32拍中サスピションフェーズが28拍以上の場合。
※サスピションフェーズは心房リフラクトリー内で、心房波:心室波が2:1以上となった場合を示します
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