電磁波干渉(electromagnetic interference:EMI)とは、外部の電磁界の影響により心内心電図と類似した電磁波がペースメーカ本体のセンシング回路に混入しデバイスの誤作動および回路内の損傷を与える現象です。
電磁波干渉の種類には5つの混入経路があると言われてます。
伝導電流
人体に直接流れた場合にEMIが生じます。
例)電気メス、除細動器、低周波治療器、家電製品の漏電

変動磁界
人体に変動磁界が照射された場合に生じます。
例)IH調理器、溶接機、電気自動車の急速充電器、変動施設

交流高圧電界
人体が高電圧の交流電界に曝された場合に生じる。
例)高電圧送電線に近づいた場合

静磁界
10ガウス以上の静磁界が本体やリードに加わった場合に生じる。
例)磁強力な磁石
高周波電磁波
高周波電磁波がデバイスのプログラマーと通信している周波数が一致した場合に生じる。
例)エンジン、アーク溶接、ワイヤレスカード(非接触ICカード)
家庭で注意する機器
- IH調理器(本体が近づく体位を取らない)
- 携帯電(15cm以上離すこと)
- 電気自動車の急速充電器(基本近づかない)
- 電気風呂(入浴不可)
- 全自動麻雀卓(使用不可)
- 電子商品管理システムゲート(立ち止まらずに中央を通る)

病院内で注意する機器
- PET-CT(本体に直接5s以上の照射は行わない)
- MRI(MRI対応かを確認しMRIモードに設定する必要がある)
- 体外式除細動器(パドルの位置は本体から8cm以上離す)
- 電気メス(対極板と先端メス刃は本体から15cm以上離し使用後チェックを行う。必要に応じて固定レートに設定)
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