以下の設問について、もっとも適切な答えを選びなさい
①IBHRE対策問題
鎖骨下穿刺に伴って皮下気腫が生じた場合、次のうちどれが疑われるか1つ選択せよ。
a)血胸
b)気胸
c)動脈穿刺
d)心タンポナーデ
①IBHRE対策問題 解答
今回はシース挿入する前段階での穿刺について問う問題です。
鎖骨下静脈穿刺で皮下気腫を生じるのは気胸です。誤って胸膜を穿刺したり、リード挿入時のスクリュー心外突出により胸膜を穿孔することで生じます。患者のバイタルや状態を確認し、透視などで確認しましょう。肺虚脱が軽度の場合、経過観察でよいですが、重度の場合は胸腔ドレナージを行いましょう。
解答欄にある血胸は上記の胸膜穿孔に加え、周辺動静脈を損傷することで生じます。
心タンポナーデは穿刺では起こりえず、リード操作による心内膜損傷、心嚢液貯留に伴い生じます。
以上のことから今回の解答はb)気胸となります。
②IBHRE対策問題
バイタルの安定しているRVリード急性穿孔患者です。
穿孔に関連したことで最もありえそうなのは次のうちどれか1つ選択せよ
a)心膜穿刺術
b)剣状突起下心膜ドレイン
c)経過観察
d)修復に伴う開胸
②IBHRE対策問題 解答
穿孔に伴う臨床対応です。
今回の問題文ではバイタルが安定しているということに注目してください。
穿孔の度合いにもよりますが、ドレインや開胸といった侵襲の大きい手技は行わず、経過観察することが最優先となります。
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